1. イタリア旅行サッカー観戦記 | 天空のミラノ
    異国の地でのサッカー観戦を通じて、サポーターの絆は強くなっていく。それはいつまでもいつまでも続くと思っている。





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    第12話 ミラノ-4
     何度見ても1時である事には変わらない。腕時計を見ても1時。テレビを付けてみる。しかしやっている番組内容から推測はできない。
     やってしまった。
     それも旅行早々である。
     高橋さんや山本さん、それに他の人達もきっと観光を楽しんでいる事であろう。どうしたらいいのか、わからず、とにかく一度落ち着こうとシャワーを浴びてみる。
     そして外に出る格好に着替えてみる。
     冷静に振り返っても、昨日朝食を一緒に摂ろうと約束した2人からは連絡がなかった筈である。俺は、電話などがなれば起きる方である。とりあえず、山本さんの部屋へ電話をしてみる。もしかしたら、街へ行った後、部屋に戻っているかもしれない。
     なかなか出ない。
     やはり外出してしまってるのだろう。そして電話を切ろうとした時である。彼女の声が聞こえる。俺はホッとしたのと同時に、申し訳なさで一杯である。
    「すいません、朝食に行けなくて。折角約束をしましたのに。」
    「はい、はい。」
    「それで、今、何をしていますか?」
    「うん?」
     眠たげな彼女の声に、俺の脳味噌は、全てに気付く。現在が、夜中の1時過ぎである事に。つまり、ベッドに潜り込んでから数時間しか経てない事だったのである。顔から火が出るとはまさにこの事である。
    「すいません、お昼と間違えてしまいました。ごめんなさい。」
    「あ、ビックリした。何かと思ったわよ。」
    「本当に、ごめんなさい。」
    「大丈夫よ、おやすみなさい。」
    「はい、おやすみなさい。」
     こうして電話は切れる。時差ボケというものを痛感した。しかし、同時に安心もした。
     俺はパジャマに着替え、再びベッドへと潜り込む。
     目が覚めると、6時半になっていた。
     今度こそ朝である事を確認する為に、厚いカーテンを開け、外を確認する。曇天だったが、夜ではない。そこへ電話が鳴る。
    「はい、もしもし。」
    「山本ですけど、おはよう。」
    「あ、昨晩は本当にごめんなさい。」
    「あはは、良いわよ。大丈夫。それより、朝御飯を早めに食べない?」
    「あ、そうですね、わかりました。じゃ7時頃に下のレストランへ行きますね。」
    「じゃ、下でね。」
     電話は切れる。昨晩の失態が頭の中を巡る。どう顔を合わせたものか、考えながら下へのエレベーターに乗る。
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    第13話 ミラノ-5
     ロビーから奥の方へ行くと、ビュッフェタイプのレストランがある。パン、ジャム、スクランブルエッグ、ハム、コーヒーなどが並んでいる横を通り過ぎ、奥に並ぶテーブル席へと座る。昨日見た顔が何人かが隣りに座っている。
     俺は、とりあえずビュッフェへと向かう。パンはプレーンなものが1種類と甘そうなものがいくつか。あまり甘いものが好きではない俺は、プレーンなものを二つと、スクランブルエッグ、ハムを2枚を載せて、カプチーノを取り、元の席へ戻る。そして食べ始めようとすると、山本さんが姿を現す。
     俺は昨夜の失態を誤魔化すような笑顔で、山本さんに手を振る。すると山本さんも笑顔でこちらへと足早に来る。
    「おはようございます。昨晩は・・・。」
     そこまで言いかけた所で、彼女が遮る様に挨拶をする。
    「おはよう、大丈夫よ。」
    「どうもすいません。あれからは眠れましたか?」
    「ええ、大丈夫。ご飯はあそこなのかしら?」
    「そうですね。」
    「じゃ、私、ちょっと取ってくるね。」
    「はい、行ってらっしゃい。」
     俺はまずカプチーノをすすり、パンをぱくつく。そうしている内に、山本さんはお皿を持って戻ってくる。
     お皿に盛ってあるものは殆ど俺と同じだった。もっとも選択肢はそれほどない。
    「サラダとかないんですよね?」
    「こっちの人は、朝はカプチーノと甘いパンだけで済ますとか、そうらしいわよ。」
    「そうなんですね。」
    「今日はどうしますか?サッカーは夜の8時半キックオフですよね?」
    「だいたい6時頃到着すればいいのかな?」
    「サンシーロまではどれくらいなんですか?」
    「そんなにかからない筈よ。だから、一日は色々と観光ができる筈。」
    「そうですか。」
     ツアーの案内人小林さんから地下鉄と路面電車の一日券が渡されている。
    「とにかくドォーモ広場へ行きましょう。」
    「そこが中心地らしいですね。」
     旅行雑誌のどれを見ても、そこが中心地との事だったので、至極真っ当な行動である。
     すると、高橋さんが姿を現す。同じ様に俺が手を振り、こちらへ来る。
    「おはようございます。」
    「よく眠れた?」
    「いや、あんまり・・・。とりあえず、ご飯取ってきますね。」
     高橋さんはそう言い残すと、ビュッフェの所へと向かう。
     山本さんは、俺に高橋さんは繊細であまり眠れないという事をいつの間にか聞いていて、だから朝俺にだけ電話を寄越したのだという。確かに、第一印象から神経質そうだとは思っていた。すると、高橋さんが戻ってくる。
    「高橋さん、とりあえず、ドォーモ広場へ行こうって話しになってるんですけど。」
    「ああ、中心地らしいですね。いいですよ、それで。」
     俺はカプチーノのおかわりをして、暫く談笑していると、すぐに8時過ぎになっている。
     高橋さんも一通り食べ終わっている様である。俺は高橋さんに言う。
    「そろそろ、出かけましょうか?」
    「あ、そうですね。」
     俺は二人の顔を見ながら言う。
    「じゃ、8時半頃にまたロビーに集まりましょう。」
    「そうね。」
    「わかりました。」
     二人はそれぞれ同意し、食器の片付けをし始め、各部屋へ戻る。
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