1. イタリア旅行サッカー観戦記 | 天空のミラノ
    異国の地でのサッカー観戦を通じて、サポーターの絆は強くなっていく。それはいつまでもいつまでも続くと思っている。





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    第33話 帰着-1
     車中では、田下さんとはお互い疲れていて交わす言葉も少ない。
     お互いにうつらうつらしながら、上野駅へと着き、俺の先導で東京駅まで行く。
    「お腹空きませんか?」
     俺がさり気なく言う。
    「どこかありますか?」
     勿論、俺には宛てがある。
    「ラーメンの美味しい店があるんですよ。中華系ですが。」
    「いいですね、食べましょう。同じ麺類でもパスタとは違いますしね。」
     お互い笑いながら東京駅の八重洲地下出口から出る。以前、東京駅は勤務先の近くであった為、よく知っている。
     お店は大きな地下街の中にあり、広州というラーメン屋である。ここのネギラーメンは、塩味であっさりしているが、コクがあり美味しい。
     そんな話しを田下さんにしながら、店の前に着く。
     幸運な事に入店を待つ列は2人だけである。
    「5分ぐらい待ちますけど、いいですか?」
     俺は田下さんに確認する。
    「ええ、構いませんよ。」
    「すいません。でも美味しいのは保証しますので。」
    「楽しみにしてます。」
    「実は今日、マリノスはACLが三ツ沢であるんですよ。」
    「え、行くんですか?」
    「時間的には間に合うんですけど、流石に・・・。」
    「疲れますよね。」
    「時差ぼけなのか、よくわからないですけどね。」
    「俺もこれから静岡に帰るとなると、気が重いですから。」
    「そうですよね、大変ですよね。」
    「そう言えば、何か東京土産になりそうなものってありますか?」
    「東京土産ですか。」
     俺は、暫く考える。どうせなら東京でしか買えないものがいいだろうし、そういうものって何だろうか。
    「ちょっと考えておきますね。」
    「すいませんね。嫁に何か買っていきたいので。」
    「あ、奥さんいらっしゃるんですね、了解です。」
     すると、列が進み、席を案内される。
    「ネギラーメンでいいですよね?」
    「はい。」
     俺はネギラーメンを2つ注文する。
     出された冷たいプーアル茶を一口口に含みながら、東京土産とは何だろうと考えてみる。 そして、理恵が美味しいと言って買ってきた濃厚で後味スッキリのパラカルのプリンを思い出す。
    「田下さん。いいお土産が思い付きました。」
    「何ですか?」
    「最近流行ってるらしい、プリンです。普通のプリンとはかなり違うので、奥さんも喜んでくれると思いますよ。」
    「そうですか、よかったです。」
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    テーマ:ヨーロッパ旅行記 - ジャンル:旅行

    第34話 帰着-2
     暫くするとラーメンが出てきた。店員は中国訛りの日本語で
    「ネギラーメン2つです。」
     と言う。
     透明なスープに麺とネギの細切り、チャーシューの細切りが乗っている。
    「じゃ、頂きましょうか。」
    「はい。」
     田下さんは微笑みながら答える。俺は俺で、田下さんの口に合ってくれるかどうか、少し不安に思いながらも、スープを口に運ぶ。
     あっさりとしたそしてコクのある味が口に広がる。
     2人ともあっという間にラーメンを腹の中に収めてしまう。
    「美味しかったですよ。こんなラーメンもあるんですね。」
    「良かったです、そう言って貰えて。」
     それぞれでお会計をし、店を出る。
     そして八重洲地下街にあるパラカルの店の場所をあやふやながらも、先導する。
    「あ、ここだ。」
     俺は続けて言う。
    「ここのプリン、美味しいんですよ。さっきも言いましたけど。俺は甘いの得意ではないんですけど、それでも美味いと思いましたから。」
    「あ、本当ですか。じゃ、ちょっと多めに買っちゃおうかな。」
     田下さんはプリンと保冷剤を入れて貰った箱を受け取る。
     そして東京駅の八重洲口で、田下さんは新幹線のチケットを購入。
     俺は、山手線で帰る為、新幹線の改札まで田下さんを見送り、別れる。その際、
    「また磐田に行く事があったら連絡しますから、会いましょうね。」
    「そうですね、俺もこっちへ来るときは連絡しますよ。」
    「では、また!」
    「最後までありがとうございます!」
     こうして2人は別れる。
     俺の旅も本当に終わりを告げようとしている。
     これで山手線に乗り、池袋から、西武池袋線に乗り換え、石神井公園に着けば、もう地元である。三ツ沢にスーツケースを持って行く元気など全くなく、山手線に乗り込んで、日常へと戻っていく瞬間を感じる。
     あっという間に家まで着いてしまう。
     疲れているが故に、何も考える事なく、そのまま、身体が自然と家のベッドを求めている。
     マンションの鍵を開けると、スーツケースもそのままに、ベッドへ倒れ込んでしまう。
    風呂に入りたいと思ったが、明日は休みであるし、急ぐ必要はない。とにかくベッドに身を任せたい。
     そして、ふと気付くと時計は12時18分を表示している。
     夜中である。ベッドから覗く外は暗い。
     ふと携帯の電源を入れる。
     すると、5通ものメールが届いている。
     1件目、理恵。
     2件目、母親。
     3件目、理恵。
     4件目、理恵。
     5件目、理恵。
     明らかに普通ではないメールの数に、こめかみが締め付けられる思いがする。
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