1. イタリア旅行サッカー観戦記 | 天空のミラノ
    異国の地でのサッカー観戦を通じて、サポーターの絆は強くなっていく。それはいつまでもいつまでも続くと思っている。





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    第11話 ミラノ-3
     ロビーへ着くと、スーツケースを置き、困った顔をした日本人の男女2人がいる。男性に声を掛けてみる。
    「もしかして、部屋が・・・」
    と、俺が言いかけると
    「そうなんですよ、部屋が見つからなくて。」
    と、返答がある。
     高橋さんと俺は少し安堵したが、どうすればいいのか、よくわからない。しかし、その男性がこう言う。
    「今、友人に聞いて貰っているので、わかると思います。」
    「あ、そうですか、ありがとうございます。」
     フロントで何か聞いている日本人女性に目がいく。助かったと思った。そして、戻ってきたので説明を聞く。
    「エレベーターがもう一つあり、そちらが別館の様なもので、そこから上がればいいらしいです。」
     俺は周囲を見渡すが、どうみても建物は一つの様で、不安は拭えない。
    「あそこを右に曲がると、もう一つのエレベーターがあるそうです。」
     5人でそこへ一緒に行ってみると、確かにエレベーターがある。全くなんと言う事かと思った。説明してくれよ!と心の中で叫ぶ。そして高橋さんに、こう漏らす。
    「あの、最初にフロントで教えてくれても良かったですよね。」
    「そうですね。」
     高橋さんは苦笑いで答える。そしてやっと、休息の場所へと辿り着く。しかし気を抜くのは早い。水やお湯が出ないなどの事をすぐに確認に走る。しかし、水は勿論、お湯も問題なく、タオルまで備えてある。日本の普通のビジネスホテルと変わらない。
     やっとホッとできると思い、ベッドへと倒れ込む。身体全体を襲う疲労が、重くのしかかる。
     とりあえず、リモコンでテレビを付ける。一通りチャンネルを変えてみる。ニュース、アニメ、ドラマらしきものが映るが、何が何だかよくわからない。勿論、全てイタリア語だからである。しかし、雪の空港が映って、天気予報が映る。推測するに、今日の大雪と、明日の天気の下り坂を伝えているのであろう。
     気を取り直して、熱めのシャワーを浴びてみる。緊張が解れ、安らかな気分になり、ベッドに倒れ込む。時計を見ると既に11時過ぎである。
     それが最後の記憶であり、深い深い眠りに落ちていく。
     そしてどれだけ長く寝たか全くわからなかった。いや、わかっていればこんな事にはならなかっただろう。そう、ふと目を覚ました時、どれくらいの時間が過ぎたか全く検討がつかず、ふと時計を見る。
    「1時。」
    「1時?」
     約束の7時半などとっくに過ぎてしまっている。 
    テーマ:ヨーロッパ旅行記 - ジャンル:旅行

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