1. イタリア旅行サッカー観戦記 | 天空のミラノ
    異国の地でのサッカー観戦を通じて、サポーターの絆は強くなっていく。それはいつまでもいつまでも続くと思っている。





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    第34話 帰着-2
     暫くするとラーメンが出てきた。店員は中国訛りの日本語で
    「ネギラーメン2つです。」
     と言う。
     透明なスープに麺とネギの細切り、チャーシューの細切りが乗っている。
    「じゃ、頂きましょうか。」
    「はい。」
     田下さんは微笑みながら答える。俺は俺で、田下さんの口に合ってくれるかどうか、少し不安に思いながらも、スープを口に運ぶ。
     あっさりとしたそしてコクのある味が口に広がる。
     2人ともあっという間にラーメンを腹の中に収めてしまう。
    「美味しかったですよ。こんなラーメンもあるんですね。」
    「良かったです、そう言って貰えて。」
     それぞれでお会計をし、店を出る。
     そして八重洲地下街にあるパラカルの店の場所をあやふやながらも、先導する。
    「あ、ここだ。」
     俺は続けて言う。
    「ここのプリン、美味しいんですよ。さっきも言いましたけど。俺は甘いの得意ではないんですけど、それでも美味いと思いましたから。」
    「あ、本当ですか。じゃ、ちょっと多めに買っちゃおうかな。」
     田下さんはプリンと保冷剤を入れて貰った箱を受け取る。
     そして東京駅の八重洲口で、田下さんは新幹線のチケットを購入。
     俺は、山手線で帰る為、新幹線の改札まで田下さんを見送り、別れる。その際、
    「また磐田に行く事があったら連絡しますから、会いましょうね。」
    「そうですね、俺もこっちへ来るときは連絡しますよ。」
    「では、また!」
    「最後までありがとうございます!」
     こうして2人は別れる。
     俺の旅も本当に終わりを告げようとしている。
     これで山手線に乗り、池袋から、西武池袋線に乗り換え、石神井公園に着けば、もう地元である。三ツ沢にスーツケースを持って行く元気など全くなく、山手線に乗り込んで、日常へと戻っていく瞬間を感じる。
     あっという間に家まで着いてしまう。
     疲れているが故に、何も考える事なく、そのまま、身体が自然と家のベッドを求めている。
     マンションの鍵を開けると、スーツケースもそのままに、ベッドへ倒れ込んでしまう。
    風呂に入りたいと思ったが、明日は休みであるし、急ぐ必要はない。とにかくベッドに身を任せたい。
     そして、ふと気付くと時計は12時18分を表示している。
     夜中である。ベッドから覗く外は暗い。
     ふと携帯の電源を入れる。
     すると、5通ものメールが届いている。
     1件目、理恵。
     2件目、母親。
     3件目、理恵。
     4件目、理恵。
     5件目、理恵。
     明らかに普通ではないメールの数に、こめかみが締め付けられる思いがする。
    テーマ:ヨーロッパ旅行記 - ジャンル:旅行

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