1. イタリア旅行サッカー観戦記 | 天空のミラノ
    異国の地でのサッカー観戦を通じて、サポーターの絆は強くなっていく。それはいつまでもいつまでも続くと思っている。





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    第5話 出会いと出発-1
     列車を降り、スーツケースを引きずり、改札を出て空港へのエスカレーターを上がっていくと、広い空間に出る。天井は手が届かないほど高く、コンサートができそうなぐらい広い。
     これが、成田空港。
     集合場所である三番窓口までとりあえず行ってみる。しかし、それらしい人は見あたらず、どこかで時間を潰すしかないと、併設されている店舗へと足を向ける。
     珈琲を飲もうと、エスカレーターを上がると左右に二店舗あるが、珈琲は作り置きされた酸味を帯びた香りがし、そのくせ780円もするものを口に入れる気がせず、エスカレーターを下りる。本屋、レストランなどをブラブラと眺めながらまた待ち合わせ場所へと戻ってしまう。
     電光掲示板に、出発が遅れる旨が目に入る。それも二時間。俺は眉をひそめ、溜息をつく。今でさえ時間を潰す事に困っているのに、更に二時間追加されるとは全くなんて事だ。これだからイタリアは駄目だ。日本ならきっとこんな事はないだろうに。まだ、かの地に降りたっていないのだが、早くもラテンの杜撰さの洗礼を浴びた気がする。
     これからの行動に迷い辺りを見回し、何もないと思い下を向いたときである。カルチョツアーという荷札が目に入る。見上げると、前に若い男の背中が見える。どうやら同じツアーの人の様である。
    「すいません、カルチョツアーの方ですか?」
     男は向き直り
    「あ、はい。」
     短髪で、身長もそれほど高くなく、眼鏡をかけていて、少し神経質そうではあるが目は優しげである。年齢も俺と同じ20代半ばに見える。
     しかし、俺は同じツアーというだけの男に話しかけてしまった事に、少し後悔する。なんと話を続けていいのか。しかし、これがサッカー観戦ツアーである事を思い出す。
    「二時間遅れるらしいですよ。」
    「らしいですね。」
    「どうしますか?」
    「そうですね、どうしますか。」
     と、彼は携帯電話を開き、画面を確認している。俺も何気なくそこに目をやり、ストラップにJEFの旗である緑と黄色が付いてるのを確認する。
    「JEFサポなんですか?」
    「え、ええ。」
     彼は少し照れながら、笑う。
    「実は俺、マリサポなんですよ。」
     と、同じく携帯電話についているストラップを見せる。俺のはユニフォーム型をしたものだ。お互いがJリーグのサポーターである事がわかり、親近感が出てくる。
    「そりゃ、おめでとうございます。」
    「あ、どうもありがとうございます。」
    「あんな事があるんだって思いましたよ。」
    「あの時は、本当に、呼吸困難になるぐらい叫びました。」
    「あはは、そうですか。ウチは最後の最後、チャンスは殆ど無かったですしね。」
    「でも、あの監督はいい監督みたいですね。あのピクシーが尊敬するぐらいですから。」
    「いやいや、まぁ、それは。」
     お互いに、笑顔で会話が交わされる。共通の話題があると、楽しい。
     ちなみに、マリサポとは横浜Fマリノスのサポーターという意味であり、JEFサポとはJEF市原のサポーターという意味である。また、マリノスは昨年、劇的な優勝を飾っている。それから、このときのJEFの監督が、後に日本代表監督となるオシム氏である。当時からサポーターの間では注目の的となっている。
    「ところで、どこに住んでるんですか?やっぱり千葉?」
    「いや、実は川崎に住んでるんですよ。」
    「俺は、都内なんですけど、マリノスなんですよね。お互い地元チームを応援しているんじゃないんですね。」
    「そうみたいですね。マリノスは開幕から?」
    「木村和司さんが好きで。」
    「僕はリティですね。」
    「へぇ、そうですか。」
     そこへ俺よりは少し年上、30歳半ばぐらいの女性が話しかけてくる。
    「すいません、手続きは済まされました?」


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